初音ミク Project DIVA 用 アーケード風コントローラーの「DIVALLER」のボタンを取り外して,シリコンスプレーで滑りを良くするメンテナンスのログ。

対象となる DIVALLER は アーケード 仕様( 三和電子 OBSA-100UMQ プッシュボタン + 三和電子 OBSA-LHSXF フォトスイッチ )のもの。

1.必要なもの

必要なもの一覧

2.裏蓋の取り外し

作業は DIVALLER が輸送されてきた時に使われていた緩衝材の上で行います。

裏蓋における取り外す必要があるネジ

コントローラーを裏返しにすると,ネジが8本あるので,プラスドライバー(2番,PH2)を用いて取り外します。

取り外しの際はネジ溝がなめないように気をつけましょう。ドライバーを押し付ける力7:回す力3くらいです。(ドライバーの上手な使いかた

ネジを外し,そのまま裏蓋を持ち上げると,簡単に裏蓋が取れます。

蓋が取れました

3.フォトスイッチOBSA-LHSXFの取り外し

ボタンを取り外す前に,ボタン下部に付いているフォトスイッチを取り外す必要があります。

このスイッチはOBSA-LHSXFという型式の ワンタッチランプホルダー(フォトスイッチ一体型) であり,次の写真のように,縦方向にまっすぐついている状態がロック状態,さらにその次の写真のように,反時計回りに45度傾いた状態がロック解除状態になります。

ロック状態のフォトスイッチ OBSA-LHSXF
ロック解除状態のフォトスイッチ OBSA-LHSXF

これでフォトスイッチの取り外しが可能となりますが,どのスイッチがどのボタン用なのか見分けがつくように,取り外してしまう前に養生テープにマッキーで番号を書いて貼っておきます。

スイッチを識別する
取り外したフォトスイッチ

4.取り外したスイッチとケーブルの保護

この後,ボタンを取り外して,メンテナンスをするわけですが,その際にコントローラーを裏蓋がない状態で裏返したり戻したりしますので,取り外したスイッチが邪魔にならないようにしておきます。

スイッチがふらふらしている

まずは取り回ししやすいようにケーブルタイを外し,メンテナンス対象のスイッチに接続されるものと,そうでないもの(FNキー,ヘッドホンジャックに接続されるもの)に分けておきます。

ケーブルの束を分割

養生テープを使って,以下の2点を意識してスイッチを固定します。

  • 裏返して置いた際にケーブルを筐体で踏みつけないようにすること
  • 裏返してもスイッチが落下してこないこと
養生の様子

5.ボタンの取り外し

ボタンは黒い枠の中心部分で,白いカギ爪により固定されています。この爪を中心方向へ押しながら,ボタンを外す方向に押し出します。

固定用のカギ爪を外す

緩衝材の上にコントローラーを置いた状態では,ボタンは完全には抜けませんが,カギ爪が戻ってこない程度には押し出すことができます。これを4つのボタンすべてに対して行います。

次に,コントローラーを持ち上げながら,ボタンに手を添えて,カギ爪をさらに押し込みます。スルっとは抜けませんが,グイグイ押していると抜けます。

手を添えながらボタンを押して外す
とりはずした様子
4ボタンすべて取り外し

6.清掃

取り外したボタンと枠をそれぞれウェットティッシュや布巾等を用いて清掃します。脂汚れやほこりを徹底的に除去しよう。今回,枠側はオイルを落とすためにアルコールタイプのウェットティッシュで拭きました。

きれいに清掃

7.シリコーンの塗布

枠とボタンの擦れる部分にシリコンスプレーを塗布します。

そのままスプレーできないので,一旦ティッシュペーパーへシリコーンを含ませてから,それを塗り付けるようにしてシリコーンを塗布します。

まずはティッシュペーパーにシリコーンオイルを含ませる
シリコーンを含ませたティッシュで塗布する

8.組み立てなおす

シリコーンを塗布できたらボタンをはめます。

塗り終わった感じの状態

はめるときは中心にバネを入れて,そっと押し込めばOKです。

簡単にはまります。ボタンの向きとバネの入れ忘れだけ注意。

裏返してバネの位置を中心に調整します。(バネはズレた状態で入りやすいので,指でまんなかにする。)

バネはまんなかに

フォトスイッチを取り外した時とは逆の手順で取り付ける。取り外した時より,軽い力で取り付けできた気がします。

元通りの順序でフォトスイッチを固定する

最後に裏蓋を戻し,ネジで固定して完了。

9.メンテナンス完了

元に戻ればメンテナンス完了です。

ボタンもきれいになって,引っかかりもなく,快適にプレイに専念できます。

メンテナンス完了の様子

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